今シーズンのリヴァプール


恐らく、今シーズン最も混乱したのは我がリヴァプール
1年間のクラブの流れをざっと。


今期、新たに指揮をとったのは、
フルハムを例年上位に食い込ませた実績のある
ロイ・ホジソン

タイプとしては、堅守からの速攻。
ホームでは無類の強さを誇るが、アウェイでは散々という監督だが、リヴァプールならば・・・
と、期待に胸をふくらませながら、いざふたを開けてみたら過去最悪の出だし
8試合が終わった時点で、1勝 3分 4負 得失点-6 の19位というまさかの降格争いスタート
当然、「 本当にホジソンで・・・信じて大丈夫なのか? 」 というファンが増えだす。


年が明けて、半分の19試合が終わったときには少しもりかえして 7勝 4分 8負 -1 の 9位。
しかし、試合内容は低迷し、選手からは覇気が感じられない現状に
半数以上のファンが監督交代を願っているという状態。


冬の移籍マーケットでホジソンの希望する選手を獲るのか?
しかし、更迭された場合、その選手は無駄になる可能性が高い・・・さぁどうしよう
という状況の中で、ファンが望んだニュースが飛び込んでくる


ホジソン解任





後任は、選手時・監督時 共に リヴァプールを栄光に導いた
ケニー・ダルグリッシュ
グラブのレジェンドであり、キングとあがめられた人物が、
「 愛するクラブの危機を救わねば! 」 と、10年ぶりに監督業に復帰。
タイプとしては、完全なモチベータータイプ。
モウリーニョを支えた戦術家でもあるスタッフを招聘し、戦術対策も万全。









そして、クラブのアイドルだったストライカーの
フェルナンド・トーレス
チェルシー電撃移籍
その移籍金は、英国史上最高額 の 60億円超










そのお金で、若き長身ストライカーのアンディー・キャロル
オランダで大暴れしていたルイス・スアレスを獲得。
 (スアレスはこの間のワールドカップで、ガーナのゴールを手でブロックしたウルグアイ人FW)
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絶不調のまま調子が戻らないトーレスを高額で売って、新たに 2人も大物を獲得できたことが
シーズン後半のリヴァプールを救うことになる。




ダルグリッシュ体制となり、出だしこそ苦戦したものの、その後は順調に勝ち星を拾っていく。
シーズン終盤の頃には、チャンピオンズリーグ圏内も狙える位置につけるという奇跡の復調。
ファンはキングの帰還に歓喜し、闘うスピリットを取り戻したクラブを支えた。


そして、紆余曲折がありすぎたリヴァプールの最終成績は
17勝 7分 14負 +15 の 6位でフィニッシュ。


最後こそ連敗で終わってしまったものの、ダルグリッシュ体制となってからは 10勝 2分 4負。
ホジソン体制のときが 7勝 5分 10負 だったのを考えれば、劇的な回復。
チャンピオンズリーグは逃し、その下のヨーロッパリーグも出れなかったが、
シーズン前半を思えば 6位フィニッシュは悪くないというか、よくぞ戻ってきたという印象。


来期は最初からこのメンバーで闘える(移籍がなければ)。
ヨーロッパの国際大会に出れないかわりに、国内一本に集中できて上位も狙えるので悪くない。
来期こそ優勝争いして、チャンピオンズリーグに復帰することが目標となる。



ちなみに、東日本大震災のときに、どこよりも最初にメッセージを贈ってくれたのが
我がリヴァプール
「 君たちは独りじゃない 」 という意味で、クラブを象徴する言葉 「You'll Never Walk Alone」
同名の曲はリヴァプール発祥のサポーターズソングでもあります。
CMやテレビなどでよく流れていたので、耳にした人も多いのではないでしょうか?